看護師がキャリアップを目指すための方法の一つに専門看護師の資格を取得する方法があります。専門看護師とは、特定の専門看護分野に対して高度な知識や技術を有し、高品質な看護を提供できる看護師のことです。看護師として働いている方がスキルアップのために目指す資格として人気があり、注目度の高い資格です。専門看護師の主な仕事内容は大きく6つに分かれており、それぞれを実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究と呼ばれています。実践では家族等の集団や個人へ高度な看護を実践し、相談ではケアを行う看護師等の人々とより良い看護を行うための話し合いを行います。調整では円滑に看護が提供できるよう、保健医療福祉に関わる人の間に入ってさまざまな調整を実施。倫理調整では看護を受ける家族等の集団や個人の権利を守るため、問題解決をはかるのです。教育では、看護師等の看護職に対し、教育的立場となって看護の水準を高める役割を担い、研究では専門的な知識やより高度な技術を得るために、研究活動を行います。専門看護師になるには、年1回実施されている認定看護師認定審査に合格し、登録手続きを行う必要があります。受験資格は、看護師か助産師、保健師のいずれかの免許を取得しており、通算算5年以上の実務研修があり、その内3年以上は認定看護分野の実務研修があることが前提です。試験は論述式の筆記試験で、事例問題と総合問題が各1題ずつ出題されます。また、試験時間は120分です。特定分野に対し専門的な知識や高度な技術を持つことができる専門看護師は、さまざまな場所で活躍できる注目の職業といえます。キャリアップのために、取得を考えてみても良いでしょう。